了眼寺
1471年に創建された、浄土真宗本願寺派の寺院で、本尊は阿弥陀如来である。1955年に発生した大火によって、了眼寺も全焼したが、その後、彦根市にあった廃寺 を移築し、再建された。
現在は土壌の崩落により損壊の危機に瀕しているが、2021年には元住人を中心とした有志により補修工事が行われるなど、未だに管理が続けられている。集落の元住人が集まる際の拠点となっており、集落が廃村となった後も、元住人の交流の中心地としての役割を持ち続けています。
谷神社
集落の上部に位置している神社で、1459年創建。祭神は市杵島姫命、弁財天である。元は弁財天であったが、恐らく明治の神仏判然令により市杵島姫神社となったと思われる。
多賀町にある久徳城の城主の妻であった「良姫」は、この地区の祭神であった弁財天の化身とも伝わり、良姫が霊仙に上った際に入谷集落に立ち寄り、櫛とこうがいを民家に預けてから登ったと伝わることから谷神社が建てられたと伝わる。
西坊家屋敷跡の石碑
西坊家屋敷跡の石碑。入谷集落には「西坊」と「大久保」姓の住民が大半を占めており、この碑は住人が先祖代々の地を離れる際に建立したものと思われる。