塩沢集落(しおさわ - しゅうらく)
塩沢集落は静岡県浜松市天竜区に位置する限界集落である。
この辺りの集落は佐久間ダムの建設に伴い殆どが湖底へと沈んだが、そんな中でも現代でも続いている数少ない山間集落である。現在では住民数は僅か10名にも満たないうえ、その殆どが高齢者のため、近い将来消滅する可能性が高い集落となっている。
集落は山の斜面にへばりつく様に構成されており、数軒の人家と綺麗に整備された茶畑が特徴的である。最寄りの駅は小和田駅で駅までは荒れつつも歩道が整備されているが、道中は急な山道を1時間ほど行く必要があり、現在はこれを利用する住民はいないという。
集落の起源は定かではないが、古い寺社の資料には1563年にこの地に地蔵堂が置かれた記載があることから、少なくとも500年ほど前から既にこの地に集落が存在していたことが伺える。
この場所の年表
1536年 | 詳細は不明だがこの地に地蔵堂が置かれた記述が寺社関係の資料から確認できる |
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主なランドマーク
白山神社
集落の上部に位置する神社で、祭神は白山大権現である。その由緒は不明であるが、集落の歴史を考えれば数百年前から存在する可能性がある。
神社へと至る道上には大木が倒壊しており、脇道からアクセスする必要がある。神社は現在でもよく管理されており、鳥居や社、社務所と思われる建物が確認できた。
茶畑
集落に点在する茶畑。茶畑はよく管理されているが、収穫される茶葉は殆どが自給用だという。獣害対策のためか、畑の周りはぐるりと柵で囲まれており、部外者が立ち入ることはできないようになっている。