霊仙落合集落(りょうぜんおちあい - しゅうらく)

霊仙落合集落は滋賀県多賀町に存在する廃村である。かつては入谷今畑と共に旧霊仙村を構成していた集落の1つであった。人口では常に入谷より少なかったものの、旧霊仙村の中では周辺環境に恵まれていたことから、旧霊仙地区の中心地としての役割を担っていた。しかしながら、他の集落と同様、戦後急速に過疎化が進んだ結果、1990年代には定住者が0になり廃村となった。集落には落合神社と霊仙神社の2つの神社が存在している。霊仙山への登山口に近いことから、現在は一部の空き地が登山客用の駐車場として利用されており、廃村とはいえ人の往来は多い場所となっている。

この場所の年表

年代不詳 伝承では源頼朝の子孫にあたる僧侶が拓いたといい、この僧侶の末裔に当たるのが、旧霊仙村に存在した藤井の一族であると伝わっている。
1587年 蓮休寺が創建される
1883年 多賀小学校霊仙分校が開校、近隣の入谷や今畑の児童が通った
1885年 大火が起こる
1890年 大火が起こる
1948年 大火が起こる
1985年 多賀小学校霊仙分校が事実上、廃校となる

主なランドマーク

落合神社

磐裂、根裂神を祭神としており、正確な由緒は不明。現在でも元住人に管理されている様子で、境内は綺麗に保たれている。

霊仙神社

蓮休寺の正面に当たる丘の上にある神社で、恐らくその歴史は落合神社よりも古いと思われる。かつては集落の若衆が管理していたというが、現在は集落に至る石段も注意深く観察しないと見落としてしまう程であり、殆ど忘れ去られている様子である。

蓮休寺

1587年に創建され、もとは神崎郡金堂村(現 : 滋賀県東近江市)にある弘誓寺の末寺であった。浄土真宗本願寺派の寺院で本尊は阿弥陀如来である。1885年、1890年、1948年と三度に渡って全焼しており、現存しているものは4代目に当たるとされる。

多賀小学校霊仙分校跡地

かつては旧霊仙村(落合、入谷、今畑)の児童(小学1~4年生まで)が通った。1883年にその前身となる霊仙学校され、1985年には児童数が0となり事実上廃校となった。現在、校舎の跡地には器具倉庫と記念碑が残されている。

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