霊仙今畑集落(りょうぜんいまはた - しゅうらく)
霊仙今畑集落は、滋賀県に存在する廃村である。現代では、霊仙山登山道の途上にあることから、全国的に見ても最も人の往来の多い廃村の1つと言えるだろう。近隣の入谷、落合と共に旧霊仙村を構成していた3集落の1つであり、戦後の高度経済成長の影響で人口が減少した結果、1970年代末頃には事実上廃村となっていたようである。
3集落の中でも特に険しい地形に位置しており、集落へ至るには、10分ほど山道を登る必要がある。山の斜面に集落がへばりつく様に構成されているため、平地はごく限られており、石垣によって造成された少ない平地に数軒の人家や蔵が現在でも残されている。この厳しい地勢ゆえにインフラ整備が進まなかったことも、集落の人口減少に拍車をかけたようである。
この場所の年表
1625年 | 現在の宗金寺である宗金庵が建てられる |
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1970年代末頃 | 人口減少により事実上廃村となる |
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主なランドマーク
宗金寺
正確な創建時期は不明だが、その記録から少なくとも1625年には存在していたことが確認できる。もとは天台宗の宗金庵として始まったが、後に、本願寺13代良如に帰依し改宗するとともに、寺号を宗金寺と改称した。