2021/12/19

奇蹟の清流と人々の活気|円原の川辺のまちを取材しました

こんにちは!historicaの岡安です。今回は岐阜県山県市の北部にある円原地域を取材しました。地理的には、僕たちが以前訪れた椿集落や根尾の越波、大河原にも近い場所です。historicaを立ち上げて4か月、岐阜県北部にこんなに足を運ぶとは正直思ってなかったですが(笑)、いつも魅力的な風景と深い歴史を見せてくれる素敵な場所ですね。ということで、今回は円原のまちを歩いた感想をレポートしていきたいと思います。

円原へのアクセス

まずは、円原へのアクセスについて。近くに駅がないので公共交通機関でのアクセスは難しいですが、車があれば問題なくアクセスができます。岐阜市の中心地からなら、だいたい1時間ちょっとで到着します。

地図をご覧の通り山間エリアです。冬は雪が降って路面が凍結する可能性もあるので、春に車で出かけてみるのが良いかもしれませんね。

旧美山町を取材

僕たちも車で目的の取材ポイントに向かうため、円原川に沿って北上していきます。この円原川は、川の水が一度地下に潜り、再び岩間から地表に出て流れる特徴があり、伏流水と分類されるものらしいです。美しいですね。流れる水の音も、心が落ち着くような音です。夏には川遊びで多くの人が訪れるようです。

川のせせらぎに心が安らぎます
夏には川遊びで多くの人が訪れるよう

円原川沿いの山道の果てに…

僕たちが今回、なぜこの場所に訪れたのかといいますと、「宝谷鉱山跡」という炭鉱のロマンあふれる歴史を取材するのが目的でした。綺麗な円原川沿いの山道を進みますが、、、

立入禁止の表示。2022年の春まで工事のため通行止めと書いてありました。

どん!!!炭鉱までもう少しというところで、行く手を阻まれてしまいました。表示を確認してみると、この先で土砂崩れがあった模様。なかなか予定通りにはいかないものです。

ちなみに、あとから山県市の情報サイトをチェックしたら、ばっちり土砂崩れのアナウンスが出ていました。迂闊でした。。。このあたりの情報も、事前にキャッチするのはなかなか難しいですよね。

旧美山町に不時着

とりあえず車を停め、愕然としてあたりを見渡してみると、すぐ近くに村を発見。円原川に面して良いロケーションです。気になったので寄ってみることに。

円原川に面して数軒の家が立ち並ぶ

いつもはプランを立てて取材を進めていくのですが、イレギュラーも楽しめるhistorica取材班です。村に入り、最初に出会った住人の方に声をかけ話を聞いてみると、この場所は『美山町』という名前であることがわかりました(後で調べてみると旧美山町であることが判明)。現在、住んでいるのは7世帯。別荘として使われている家屋もあるとのことです。別荘か~。たしかに夏の避暑地として最高のロケーションですね。

北野神社

美山町に入ってすぐ、神社を発見しました。北野神社というみたいです。しっかり管理がされているというよりは、自然に還っていきそうな 全体的に雰囲気が漂っていてありのままの姿という印象です。

北野神社の参道
倒木がある境内
しっかりコケがのった灯篭

美山町をしばらく散策していると人の姿をちらほら見かけました。世帯数は少ないですが、静かな生活があるのですね。この場所にはほかにもいろいろと気になった場所があったので、youtubeチャンネルやほかの記事でお届けできたらと思います。

円原に創出される新たな活気

美山町を後にして、円原川に沿って来た道を戻っていく途中で、いい感じのカフェを発見しました。最近は、取材の醍醐味としてご当地の飲食店を楽しみにしているhistorica取材班。おしゃれな外観に引き寄せられる我々。看板にはスペシャルティコーヒーやベトナムコーヒーの文字。 ベトナムコーヒー を提供するカフェは珍しいのでは?

※2021年12月時点の情報です。

ベトナムコーヒー気になる

円原川のほとりにあるカフェ “Phin and Bean”

店内に入ってみると、内装も素敵。一瞬で好きになってしまいました。しかも、地元の人の出入りが多く、地域のコミュニティスペースになっている様子。飲み物を注文した後、取材させてもらえないか 思い切って聞いてみました。

アジアンな内装はマスターがDIYしたもの

こちらが、 Phin and Beanのマスター。突然のお願いにも関わらず、快く取材を受けていただけることに。ありがとうございます!

僕たちが目的の取材場所に行けず路頭に迷っているところに現れた救世主といっても過言ではありません。さっそくお話しを聞いていきます。

Phin and Beanの“Phin”とは、ベトナム流のコーヒードリッパーのこと。マスターがアジアに住んでいた体験がルーツになっていてベトナムコーヒーを楽しめるお店を作りたいと、このお店を始めたそう。言われてみれば店内もアジアンな雰囲気であふれてます。

この器具がPhin。ベトナムコーヒーには欠かせない

取材班の安藤とジョシュはベトナムコーヒー、岡安はスペシャルティコーヒーをチョイスしました。べトナムコーヒーは、コンデンスミルクの上にPhinでゆっくりと抽出されたコーヒーが落ちる。よく混ぜて飲むと、きりっとした苦みとほどよい甘みが交わり濃厚な味わいに。
僕がチョイスしたスペシャルティコーヒー(コスタリカ ハニープロセス)も香りがよく、すっきりした味わいで美味しかったです。

アメリカ人のジョシュはこのベトナムコーヒーが気に入ったよう。アメリカでもベトナムコーヒーは好まれ、ジョシュもよくアメリカで飲んだがこれほど美味しいものは初めてと大喜びでした。マスター曰く、外国人の常連のお客さんも多いんだとか。

安藤とジョシュはベトナムコーヒー、岡安はスペシャルティコーヒーをチョイス

マスターの地元である円原。夏は円原川に観光客が多く訪れるため、 こじんまりとしたPhin and Beanの店内は満員になることが多いんだとか。たしかに、このお店は川遊びの休憩にぴったりですね~。

僕たちが訪れた日は、円原川を見に来る観光客はおらず綺麗な川の流れをゆっくりと見ることができました。おまけに、 Phin and Beanにも並ばず入れてラッキーでした(途中で店が混みあってきたのでおいとましましたが)。夏だけでなく年中、綺麗な景色と美味しいコーヒーが楽しめる場所です。ぜひ皆様もドライブがてらに訪れてみて下さい。

https://phinandbean.cafe/

円原を盛り上げる新たな活気

この地域には自然の美しさだけではなく、人々の活気が感じられるポイントが多くあります。地域の魅力を発信していて、ただの田舎で終わらない感じというか、人によって作られるまちの魅力があると感じました。 Phin and Beanのほかにも地域の魅力を発信する方がいましたのでご紹介します。

舟伏の里へ おんせぇよぉ~

廃校になった小学校がレストランに大変身。おばあちゃん達が畑で作った採れたて新鮮野菜を中心に、伝統的な郷土料理をふるまっています。平成9年に閉校した旧北山小学校(北山交流センタ−)のランチルームを活用して、2013年10月にオープンしました。この地域で生まれ育ったおばあちゃん達が輝ける場所として、地元や外から来るお客さんに愛されています。人に喜ばれる仕事でいつまでも輝ける場所があるのは素晴らしいですね!

https://gifu-yamagata.wixsite.com/onseiyo

神崎よってちょ

清流のほとりでワーケーションができる古民家を改装した素朴なコワーキング&レンタルスペース。豊かな自然のなかでのびのびと過ごすことができる落ち着きがあって開放的な空間。ドロップインで活用ができ、仕事や作業以外にも川遊びや釣りの拠点など、多用途で利用できます。自由に過ごし、人々の交流が生まれるのはとても素敵です。

https://www.yottecho.com/

kazephoto _ 4 K 癒しの自然風景

最後に、自然風景とせせらぎをひたすら流してくれるkazephotoさんの動画を紹介します。 岡安が作業BGMとしていつも流している動画なのですが、たまたまPhin and Beanのマスターのお知り合いで円原川の動画を撮っている人がいるという話から、その方のチャンネルを教えていただき見てみると、あれ?これ見たことある、というかいつも見ているぞ。しかもこれ円原川だったんだ!という驚きの展開がありました笑

この動画から円原川の魅力をしっかり感じられます。とてもリラックス効果があり集中力を高めてくれるのでおすすめですよ。

https://www.youtube.com/watch?v=IzqRZVtQalQ

このあたりのお話は後日youtubeのほうで詳しく紹介します。 歴史についても別記事で発信してきますので、よろしければそちらもチェックしてみてください。最後まで読んでいただきありがとうございました!

«

»

人気コラム

  • 求められる地方創生。地域が輝く町おこし事例を紹介します

    55842 Views

  • 【事業者向け】「ふるさと納税」商品登録への道

    39158 Views

  • 【スギ花粉と日本の歴史】日本に杉が多すぎる理由

    35977 Views

  • 天空の廃集落 – 夏焼集落を取材しました

    35183 Views

  • 【廃村】宇連集落 – 隔絶された土地で暮らした人々の痕跡を追う

    23372 Views

関連記事