2022/01/27

【愛知県刈谷市】老舗の職人技がふるさと納税返礼品に

有限会社古澤木型製作所(以下、古澤木型)は昭和38年創業の愛知県刈谷市の町工場です。これまでは愛知の自動車産業を支える老舗企業として成長を続けてきました。そんな古澤木型の製品が今回、愛知県刈谷市のふるさと納税返礼品に選ばれました。返礼品に選ばれた製品の開発には我々も関わっていた経緯があり、今回改めて取材させていただきました。

ふるさと納税の返礼品に選ばれた製品

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古澤木型では、木材の質感を生かした木工雑貨の製作を手掛けています。今回、返礼品に選ばれたのは、ヒノキから削り出して作るマグカップとコーヒードリッパー。マグカップはひとつの角材から削り出される為、木目とシームレスなデザインがスタイリッシュな印象を与えます。コーヒードリッパーは内部形状にもこだわり、雑味のないスッキリとしたコーヒーが抽出できるのが特徴です。

製品を生み出している職人さんにインタビューしました

刈谷市にある古澤木型の工場におじゃましました

古澤木型が本格的に木工雑貨のプロジェクトは2021年にスタートしたばかり。 これまでは、自動車関連を中心に大きな物の製造を行ってきました。なぜ小さなものづくりへの挑戦を始めたのか、培ったものを活かすものづくりの考え方について、プロジェクト担当者の古澤さんにお話を伺いました。

入社当時から新規事業はやりたいと考えていた

取 材 班: 現在は、木型製造のように大きな物を作るのお仕事がメインと伺っていたのですが、雑貨のような小さな物の製造を始めたきっかけはどのようなものだったのでしょうか。

古澤さん: 2020年7月から家業である古澤木型に入社しました。古澤木型は創業以来、木型製造を続けてきて、現在も木型の仕事が事業の柱なのですが、昔と比べれると仕事は少なくなってきている状況です。そのため、入社当時から新規事業の開拓はやりたいと考えていました。ちょうどコロナ渦にあり製造業全体に影響が出ていたこともありましたので、会社存続のための新しい柱として何か見つけることが急務でした。

古澤木型という会社がなくなってしまう可能性について考えたときに、どうしても古澤木型のことを多くの人に知ってもらいたいと思いました。そのために多くの人の手に取ってもらえるような小物を作ろうと考えたのがきっかけです。

ひのきの角材から、コーヒードリッパーやマグが削り出される

「次はこういうものを作ってみたらいいんじゃないか」

取 材 班: なるほど。これまでのtoB向け商材とは異なるマス市場での事業展開ですが、SNSマーケティングなどに関して古澤さんの感度が高く今後の事業成長性を感じます。今回の返礼品、コーヒードリッパーやマグカップ以外にも作っている製品はありますか。また、古澤さんの取り組みに対する社内の反応などがあれば教えてください。

古澤さん: 私のInstagramでの発信を見た職人さん達が、この取り組みに興味を持ってくれて「次はこういうものを作ってみたらいいんじゃないか」と協力してくれるようになりました。
職人さん達は昔から 、仕事の手が空くと木工で棚や椅子など身の回りの必要な物を作る文化があったため、現在は職人さんの長年の技術と経験でたくさんのアイディアが生まれており、今後作りたいものも多くある状況です。

HINOKI coffee dripper & mug が生まれたきっかけ

試作段階のドリッパーと設計図

今回ふるさと納税返礼品に選ばれたHONOKI coffee dripper & mugの開発には、実はhistorica(NEU)チームも協力させていただいています。私たちが運営している通販サイトneu.online storeでコーヒー関連グッズの展開を企画した際、古澤木型さんに「こんなものを作ってほしい」とむちゃ振りをしました 笑

そのころ、ちょうど古澤さんも同じようなアイディアを考えていた時期であり、製品の共同開発というかたちで一緒に取り組んでいただけることになり、HINOKI coffee dripper & mugの開発が始まりました。

製品はとてもシンプルに見えますが、コーヒーを美味しく、道具として使いやすくするためにクリアすべき多くの課題がありました。通常の生活雑貨とは、食品に関わるという部分で大きく異なり、ひとつひとつ検証を繰り返しながら進める必要がありました。

具体的には、

  • ・木に熱(お湯)が加わることで木が一時的に膨張すること
  • ・ドリッパー構造がコーヒーの味に関わること
  • ・食品衛生用の塗料を使っても味覚に影響を及ぼすこと

などが大きな課題でした。 開発中は実験・試飲など、本当に試行錯誤の日々、笑
古澤木型の持てる技術とアイディア、努力の積み重ねによって、自信をもって提供できる製品に仕上がりました。ものづくりに対して、一切の妥協を許さない古澤さんの職人魂はさすが!

古澤木型が掲げるものづくりへのコンセプト

長年の趣味「製麺」励む古澤さん。クリエイティブへのあくなき向上心はまさに職人気質

木材の美しさと機能性で自慢したくなるアイテムを

取 材 班: 共同開発させていただいたHINOKI coffee dripper & mugについては、天然素材『木』の風合いを楽しみ、使い心地や質感、飽きのこないシンプルなデザインにこだわることで、コロナ渦で増えたおうち時間アウトドアシーンでの楽しみとして提供していこうという思いで開発してきました。
古澤木型では今後も様々なプロダクトを手掛けていくと思いますが、ものづくりに対する思いなどお聞かせいただけないでしょうか。

古澤さん: 古澤木型としては 『木材の美しさと機能性で自慢したくなるアイテムを』をコンセプトに掲げています。これまでの古澤木型が培った技術や経験は、大きな財産であると考えています。その資源を最大に活かして、多くの人々の心を満たしたり、ちょっと生活を豊かにできるような仕事を生み出すことを、これからの古澤木型として取り組みたいと考えています。

取 材 班: 時代に合わせて手段を変えながらも、守るべきものを守り古澤木型の未来を築いていく決意がビシビシ伝わってきますね。今後の古澤木型オンラインショップの展開も楽しみにしています。本日はありがとうございました。

古澤木型の取材を終えて

今回は、愛知県刈谷市の地域経済に貢献し地方創生を支える老舗企業「古澤木型製作所」にお話を伺いました。これまでとこれからの狭間にある『今』に変革を起こそうとする古澤さんの取り組みは、我々historicaがこのメディアを通じてやっていきたいことと共通する部分があり、こちらも負けていられないという気持ちにもなりました。

ふるさと納税を通じて、皆さんが地域や地域の企業の取り組みを支援することは地域の活力になります。ふるさと納税を検討する際、寄付者は税金が控除されるなどのメリットはもちろんですが、やはり返礼品で感じる満足度が大きな要素ではないでしょうか。

愛知県刈谷市のふるさと納税返礼品「HINOKI coffee dripper & mug」は天然素材のヒノキを使った独特の風合いと質感が魅力で、何でもない日常を彩るすこしだけ贅沢なアイテムとしてお楽しみいただけます。ぜひ、ふるさと納税で手に入れてみてはいかがでしょうか。

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neu online store
ふるさと納税返礼品に選ばれた自然素材のプロダクト、体験を提供するオンラインストア を運営しています

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