2022/08/30
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【廃村探訪】廃村の歩き方 – 廃村の魅力や訪れる際の注意点を紹介
どうも、historicaの安藤です。今回は数々の廃村を訪れたhistoricaの取材班が、実際に廃村を訪れる際に気を付けていることや、気づいた点などをご紹介していきたいと思います。廃村というのは、不思議な魅力がありますので、実際に行ってみたいと思う人も多いはず。もし、今後廃村を訪れる予定のある方はこの記事を参考にしてみてください。
そもそも廃村とは?訪れる前に知っておくべきこと
一言で廃村といってもそこに至った経緯や理由は様々です。ここではそもそも廃村とは何なのか、という基本的なことをおさらいしていきましょう。
廃村の基礎知識
廃村とは何らかの理由で定住する人がいなくなった土地のことを指します。規模が大きくなると、ゴーストタウンと呼んだりもしますが、その基準は曖昧です。集落が廃村となる理由は様々ではありますが、代表的なものを挙げれば過疎化により、集落自体を維持するだけの人口を確保できなくなったり、ダム建設に伴った集団移住など、公共事業による影響で廃村となる場合も多いようです。
廃村は怖い場所?廃村にまつわるオカルトチックな噂について
廃村には常にオカルトチックな噂がついて回る印象がありますが、それらの噂はどこまで真実なのでしょうか。これはあくまで所感となりますが、そういった噂のほとんどは後世に取って付けられたものに過ぎないでしょう。オカルトというジャンルはやはり人気がありますので、廃村などはそれらの噂と結び付けるには打って付けの材料になってしまうわけですね。実際に我々取材班は数多くの廃村に訪れていますが、そういった類の経験をしたことは一度もありません。どの廃村にも過去にそこで生活した人々が存在し、集落を離れた後も故郷に思いを馳せる方々が数多く存在します。面白半分にオカルトと廃村を結びつける行為は、時にそういった人々の想いを傷つけてしまうことに繋がりかねません。廃村を訪れる際は、その場所の歴史やそこで暮らした人々に敬意を持って、良識のある行動を心掛けるべきだと言えるでしょう。
廃村の魅力とは?実際に訪れて良かった点を紹介
では、廃村の魅力は一体どういったところにあるのでしょうか。ここからはhistoricaの取材班が実際に訪れて感じた魅力や発見をご紹介していきます。
滅びの美学に価値を見出す
この世に存在するものすべてに始まりと終わりがあります。滅びの美学とは、何かが終わりゆく様に美を見出すということであり、廃村にはまさに滅びの美学が存在します。その場所が役目を終えた後も、かつてそこで暮らした人々の息吹を感じとることができる。その場所の当時の姿を思い描きながら、ノスタルジーに身を委ねることができるのならば、廃村探訪はきっとあなたにとって魅力的な体験となるはずです。
基本的に無人である
廃村は基本的に無人である場合が殆ど。稀に先客に出くわすこともありますが、観光地のように観光客でごった返すことはないため、マイペースにじっくりと探索できるのも魅力の1つです。誰にも邪魔されることなく思う存分その場所の雰囲気を満喫したり、納得いく写真を気の済むまで撮影できるのは、一般的な観光地にはない魅力と言えるでしょう。
豊かな自然を感じることができる
廃村は基本的に山間部に位置しており、豊かな自然に囲まれている場合が多いです。辺りに人の気配を感じさせるものが極めて少ないので、本当の意味で自然を体験することができます。おすすめの時期はやはり春先や秋頃の涼しい季節です。これらの季節は場所によっては桜や紅葉も楽しめるため、訪れた時の感動もより一層際立つでしょう。
歴史的な遺物を発見できることも
廃村には何百年と歴史のある遺物が残されている場合も多く、それが朽ちるに任せて放置されている様がまたエモーショナルな気持ちにさせてくれます。大抵は近隣の図書館などに、その地域の歴史を記録した資料が置いてあるので、その場所の歴史をどんどん深堀していくとより一層、廃村探索も楽しめるのではないでしょうか。もちろんhistoricaでもそういった歴史を多数紹介していますので、気になる方はコラムをチェックしてみてください。
廃村を訪れる際に注意すべき点を紹介
ここからは廃村を訪れる際に注意すべき点をご紹介していきます。廃村は、基本的には管理されていない土地になりますので、軽率な行動は危険を伴うということを常に意識する必要があります。
廃村を訪れる際の服装について
季節によっても最適な服装は異なりますが、基本的にどの季節であっても、肌の露出が多い服装は避けるべきでしょう。特に夏場は涼しい恰好をしてしまいがちですが、山間部にあることの多い廃村は、虫やヒルの楽園です。夏場は想像以上に虫が多いので、少なくとも半ズボン、サンダルなどは絶対に避けるべきでしょう。中でもヤマビルは廃村に訪れると遭遇率が非常に高く、実際にhistorica取材班は、気が付いたら足にびっしりヒルが吸い付いている・・・という身の毛もよだつ経験を何度もしております。足元は全体をしっかりカバーできる靴かブーツ、靴下は半端な丈のものは避け、なるべく厚手のものを着用することをお勧めします。
単独での行動は危険!必ず複数人での行動を
上述したように、廃村は基本的には人里から離れた山間部に位置しています。当然スマホの電波も届いていない場合が多いですし、万が一何かトラブルが起こった際に、助けを呼べるような施設や人家も近くにない場合が殆どです。これらの理由から、廃村を訪れる際は単独での行動は避け、必ず複数人で行動するようにしましょう。
交通手段を事前に調べる
目的の廃村へ至るまでのルートは、事前に確認しておくことをお勧めします。道中は十分な管理がされていない国道を通らざるを得ない場合も多く、整備されていない山道を徒歩で進むことも珍しくありません。土砂崩れや落石で道が塞がれていることも珍しくないので、どこまで車やバイクで行けるのか、または公共交通機関使うべきかなどの下調をしておくことで、思わぬところで足止めを食らう確率をグンと減らすことができます。
敬意を払った行動を心がける
廃村へ訪れる際には、最低限のマナーを守り、良識のある行動を心掛けることが重要です。廃村には人目がないので、その場所での立ち居振る舞いは、訪問者の各々の自制心に委ねられます。廃村に訪れる際は以下の点に注意しましょう。
立ち入り禁止の場所には立ち入らない
廃村とは定住者がいないだけであり、その土地に関しては所有者が存在する場合が殆どです。なので、立ち入り禁止が示されている場所に関しては、部外者が許可なく立ち入ることはできません。また、廃村にはその危険性から立ち入りが禁止されている場所も多くあり、例えば倒壊の恐れのある建物であったり、落石などの恐れがある場所がそれに該当します。自身の安全を確保するためにも、こうした注意喚起には必ず従うように心掛け、無茶な行動は慎みましょう。
現地の環境を棄損しない
廃村内にある物や施設に部外者が手を加えることはご法度です。そこにあるものを勝手に移動させる、持ち帰る、ゴミを捨てていくなど、その場所の環境を毀損する行為は絶対に行わないよう心掛けましょう。
廃村の魅力と注意点についてのまとめ
今回は廃村の魅力や、訪れる際の注意点について紹介しました。廃村探訪は通常の観光旅行とは異なり、綿密な下調べと安全管理が求められますので、なかなかハードルは高いかもしれませんが、この記事を参考に挑戦してみてはいかがでしょうか?苦労してたどり着いた先で素敵な風景に出会えた時の感動をぜひ味わってみてください。これを機に一人でも多くの方に廃村の魅力が伝われば嬉しいです。
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