2021/11/07

【岐阜県本巣市】LOCALを楽しむ観光MAP【根尾地域】

こんにちは。historicaの岡安です。今回は、先日の根尾地域の取材で訪れた先々が魅力的だったので、観光情報としてまとめていきたいと思います。取材にあたっては取材班の安藤君が情報収集をしてくれたので、岡安は何の意思もなくついていく日だったのですが、とても魅力溢れるエリアで楽しみまくってしまいました。岐阜方面のお出かけの際の参考として、語っていきますのでお付き合いください。

根尾地域とは

そもそも、根尾地域とはどのあたり?ほとんどの人は分からないですよね。もともとは、 岐阜県の本巣郡に根尾村という自治体があったのですが、2004年(平成16年)に本巣郡にあった4町村が合併して本巣市となりましたので、今は根尾村は存在しないのですが、過去根尾村があったエリアを根尾地域と呼んでいます。

ちなみに、中日ドラゴンズの根尾昂選手も岐阜出身者ですが、ルーツと関係があるのでしょうか。詳しい人いたら教えてください。

根尾が誇る特別天然記念物

根尾の見どころとしては、根尾が誇る日本の特別天然記念物を押さえておきましょう。根尾には、なにげに(失礼)日本一の○○や日本で指折りの○○というものが存在していますので、以下のスポットはぜひ訪れてみてください。

樹齢1500年の淡墨桜

開花のシーズンには素晴らしい景色を見せてくれます。

根尾地域の観光名所 淡墨公園には日本五大桜のひとつに数えられる”淡墨桜 (うすずみざくら)”があります。この桜は樹齢1500年のエドヒガンという種類の桜で、春の彼岸ごろに花を咲かせるいわゆる彼岸桜の仲間です。
淡墨公園の中央にそびえる桜の巨木の存在感は圧巻。取材した時期は10月だったので当然開花のシーズンではなく、見ごろというわけではないですが10m近いとされる幹回りもたくましく、一見の価値アリでした。

桜のまわりをぐるりと一周した後、公園に隣接するかたちで雰囲気の良いカフェがあることに気が付きました。休憩がてら入ってみると店内からは淡墨桜が見え、美味しいドリンクやデザートとともに楽しむことができる素敵なお店でした。
この”Café Neo”は2020年春にOPENしたばかりとのこと。完璧なロケーションと店内の雰囲気、美味しさの3拍子がそろっており、新型コロナ収束後の桜開花シーズンには必ず繁盛するでしょう。我々もまた来ます。

淡墨桜を眺めながら美味しい飲み物で一息つく安藤君

取材班が店を訪れた際には、親切な店主が冬に雪が積もる 淡墨桜も魅力的だと教えてくれました。Café Neoのインスタグラムでは年中、淡墨桜や根尾の様子を発信していますので、ぜひチェックしてみてください。

日本最大 根尾谷断層

同じく根尾にある特別天然記念物”根尾谷断層(ねおだにだんそう)”は、1891年の濃尾地震で隆起した活断層面です。断層崖は国指定の特別天然記念物に指定されているだけでなく、地質学的にも貴重らしいです。
濃尾地震のマグニチュードは8.0とされていて、その震源地となった旧根尾村に出現した断層を保存するために、地震断層観察館という施設があります。

おわかりいただけただろうか…

どうでしょうか?写真だとよく分からないですよね。僕は実際に行って見てきましたが、よく分かりませんでした笑
というのも、地震断層観察館の開館時間に間に合わず、入れなかったので取材してくることができなかったのです。開館時間は9:00~16:00ですので、行かれる方はお気を付けて。
我々がかろうじて見ることができたのはこの丘のようなもの。100年以上前の断層運動だけあって断層面は草が生え、自然の風景となじんでいます。しかし、この濃尾地震によって数10kmにわたって断層が現れ、上下では最大6mの変位が発生したらしいです。自然の力はすさまじいですね。

【おまけ】根尾越波 ホタルの放流

美しき清流を持つ根尾越波では、絶滅が危ぶまれ厳重に保護される自然の生き物「ホタル」の放流イベントが毎年6月末に開催されます。毎年このイベントを楽しみにしている方も多く、定住者のいない越波村にもこの日ばかりは家族ずれなどで多くの人が訪れます。という話を地元の方から伺うことができました。
根尾の支流に放たれるホタル、さぞかし素敵でしょうね。 我々も来年は訪れてみたいなと思っております。

フリー素材です。本当に申し訳ございません

地元の絶品グルメ情報

鮎料理専門店”やな川”

清流に恵まれた根尾地域では、地元の名物 鮎(あゆ)料理を提供する飲食店が多くあります。この、やな川は、フルコースを食べられる本格鮎料理店です。コース料理というだけあって、一品ずつ順番に鮎料理が提供されてきます。

フルコースの一部。一品ずつ順番に出てくる様々な鮎料理

どれも鮎1尾をまるまる使った料理なのですが、焼き・フライ・刺身などなどあらゆる調理法でおもてなし。ボリュームも満点で、最終的にカウントしてみるとひとりあたり8尾食べたことに。郷土料理の鮎をこころゆくまで堪能できるおすすめのお店です。せっかく来たなら上質なご当地グルメを食べていきましょう。

郷土料理店”松葉屋”

早朝からの取材は過酷を極める。松葉屋さんに吸い込まれていく安藤君

松葉屋は、旬の地元食材を使う郷土料理店です。実は越波村を取材した際に、地元の方に教えていただいたお店です。季節ごとに変わる旬の食材で、根尾の郷土料理を提供しています。話を伺った地元の人曰く、熊のスープを出してもらったこともあるとのことでした。熊ですか、、、野生動物を調理するいわゆるジビエ料理は食べたことがない僕ですが、興味はありますね。

とんかつ定食(かつには味噌ソース)

この日のメニューは鮎定食ととんかつ定食の2択でした(ジビエ料理は予約が必要みたい)。やはり根尾では鮎を提供するお店が多い。しかし、早朝から始まったバタバタの取材で空腹だったhistorica取材班はガッツリ派のとんかつ定食をチョイス。出てきたのは上の写真のとおり。素晴らしいですね。豚肉はとても肉厚で油がすくなく食べ応えがありました。かつにかかっている味噌ダレも独特。かつと絶妙に合っていておいしいです。

店内には薪ストーブが焚かれていた。あたたかくて落ち着く。

お店には地元民であろうお客さんがいました。実際に行ってみると地元で愛される理由が分かります。そして、地元の人が我々におすすめしてくれた理由も。また何度でも行きたいお店でした。

まとめ

根尾の自然に魅せられるふたり

今回は、LOCALを楽しむ観光MAPの根尾地域編ということで、historicaが訪れることができた場所を紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。スポットで紹介するとこんな感じなのですが、個人的には根尾の全体的な雰囲気が、単にノスタルジックといひとことではとても表現できない奥深いものでもあり、また違う季節にも訪れてみたいと思いました。あと、土地柄なのか出会う人みんな優しい方でした。こんな僕たちに優しくしてくれてありがとうございます(泣)
今回は日帰りの滞在だったので、時間的に足を運ぶことができなかった場所もあり、根尾にはまだまだ紹介すべき魅力があると思います。ぜひ、今度は皆さまの足で発掘していただき、僕たちにもシェアしてもらえると嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。Have a nice trip!

僕たちhistoricaでは、実際に地域に訪れるからこそ分かる地域にまつわるコラムを発信しています。よろしければ、他の記事を読んでみてくださいね!

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